第14話
翌日も、その翌日も、今日だけ、今日まで、と思いながら彼女を眺めに行った。
俺が最初に見たとき消えそうだと思った彼女は、なんというか、普通だった。
普通に、存在していた。たかがそれだけのことにひどく安心した。
3日間連続で彼女のもとに通ったが、さすがに自分のキモさに嫌気がさしたので、週1くらいのペースにした。
週1でも充分キモいのはわかっている。
最初は見てるだけでよかったのに、声が聞きたい、話してみたい、と欲が出てくる。
彼女との接点の作り方がわからない。
それこそいきなり話しかけるくらいしか。
だからといって俺はこのまま一生眺めているだけなんだろうか。
彼女に、俺のことも見てほしい。
その思いに身を任せてみることにした。
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