第2話

本田>

おいおいおい! まじコエーよ! なんなのお前。


モト>

金子は憶えてる?


本田>

ええ!? すげえしかとっぷりだな! ってかお前死ぬつもりなわけ?


モト>

それは言葉のあやだから気にしなくていいよ。別に自殺するとかそういうんじゃないから。


本田>

気にしなくていいよって言われても気になるだろ。まあ別にお前に死なれたところでおれには関係ないっちゃ関係ないけど。


モト>

で、金子は憶えてる?


本田>

飽くまで話を先に進めちゃうわけね。まあいいけどな。金子ってすげえ悪かった金子?


モト>

そうそう。がたいのでかい。憶えてるんだ?


本田>

あいつは目立ってたからな。


モト>

そうだね。君はいつも金子君たちと一緒にいたよね。いわゆる「金子軍」の一人だった。


本田>

金子軍! 笑。懐かしい響きだな。笑った。あいつら悪いことばっかりしてたよな。


モト>

エロ本殴打事件とかね。


本田>

なんだそのふざけた事件は笑。


モト>

僕のかばんからエロ本が見つかって、多賀にそのエロ本で殴られたんだよ。みんなの前で。


本田>

まじで!? 爆笑。


モト>

憶えてない?


本田>

いやあ憶えてないわ。さすがにそんな面白エピソード忘れるはずなさそうなもんだけどな。それで? それが金子の仕業だったわけだ?


モト>

そう。


本田>

確かにいかにも金子がやりそうないたずらだよな。


モト>

そうだね。この手のいたずらなら数限りなくやられたよ。


本田>

ご愁傷様です。


モト>

他人事だね。


本田>

そりゃまあそうだろ。


モト>

んじゃあれは憶えてる? 体育倉庫ボヤ事件。

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