第2話

「俺、明日から会社行くから」


「……はい?」








か、会社?会社ってあの働きに行く会社?それ以外にないよね……?ずっとこのニートみたいな状態が続くとは思ってなかったけど、こんなに早く行動に出るとは思ってなかった。









「……いつ面接とか受けにいったの?」


「面接?行ってねえけど」


「え?」








面接に行ってない?待って待って。夢で行くことになったとかそういうオチ?引きこもりすぎて頭おかしくなっちゃったの?残念な目でカイを見れば「……なんだよその目」と眉間にシワを寄せた。








眉間にシワを寄せたいのはあたしだよ……。ここら辺に良い病院あったっけ……。








「……話、終わった?」


「おい、そのなにかを悟った顔はなんだ」


「終わったならカイはゆっくりしてて?あたしは良い病院探してくるから」









立ち上がって良い病院を調べにいこうとするも、腕をグイッと引かれて再びソファーに戻される。

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