25歳女性S.Bさん「職場のお菓子を食べるタイミングが分からない」

【お悩み】

初めまして。


SNSで見て、このお悩み相談がちょっと気になったので、DMしてみました。


私は25歳の女です。


悩みは「職場のお菓子を食べるタイミングが分からない」ことです。


本当に自分でも何いってるんだろうって感じですが、私は最近転職して、今はあるIT系の会社に勤めています。


新しい職場にも少しずつ慣れてきているのですが、私のデスクの周りには、同僚が持ってきたお菓子が置いてあります。


お土産のクッキーやチョコレート、おそらく海外のみたことがないスナック菓子もいくつか置いてあります。


みんなが「どうぞ、気にせず食べてね」と笑顔で言うけれど、私はその一歩が踏み出せずにいます。


疑っているとかダイエットしているとかではなく、ただただお菓子を取るタイミングが分かりません。


誰かが食べてるときに一緒に手を伸ばせば自然かなと想うのですが、「私が最初に取ったら、欲張りって思われるかな」という考えも頭をよぎります。


昼休みにみんなが席を外した隙にこっそり取るのもありだけど、「誰かに見られたら気まずい」と躊躇してしまいます。


この悩みは、単に「お菓子を食べる」以上の気持ちが絡んでる気がしてなりません。


職場はまだ慣れない場所で、「みんなと仲良くしたい」「変に目立ちたくない」という思いが入り混じっているような感じがします。


みんなと仲良くしたいからといって、嫌われたくもないので、あまり悪い印象に繋がりそうな事は避けたいのかもしれません。


どうしたら、いいタイミングでお菓子を食べられるようになるでしょうか。


食いしん坊さんみたいなお悩みですいません。


よろしくお願いします。




【お答え】

最初、お悩みの冒頭だけ読んだ時は、とんでもない食いしん坊さんが現れたと思いました。


私はオフィスで働くという機会が極端に少ないため、あまりそのような経験をしたことはありません。


でも確かに、オフィスで働かれている方の中には、S.Bさんのような悩みを抱えている方も少なからずいらっしゃるのでしょう。


私も、人からの見られ方や評価などに敏感なタイプなので、同じ立場だったら、おそらくなかなかお菓子に手を出すのは、難しく感じてしまうかもしれません。


最近も自宅でゲームをしている時に、せっかくなのでとスナック菓子を並べていたのですが、あまり自分がぱくぱく食べていると相手に食いしん坊だと思われてしまうかも、と恥ずかしくなってしまい、途中から全然食べれなくなってしまいました。



さて、一見すると可愛らしく思える「職場のお菓子を食べるタイミングが分からない」という悩みですが、特に職場という環境においては、実は重要なポイントであると思います。


お菓子を食べるタイミングが分からないことは、実は「職場での自分の立ち位置が分からない」という不安と繋がっているのかもしれません。


S.Bさんはここ最近ご転職をされたばかり、ということで、まだまだ慣れきっていない職場に緊張もしているのだと思います。


仕事で覚えることもたくさんある中で、周りに気遣いながら頑張っています。


だからこそ、本来であれば仕事と仕事の合間のオアシスのような存在であるお菓子を前にしても、心が「どうしよう」と忙しくなっているのでうs。


そんなときは、一度深呼吸して、「今この瞬間」に意識を向けてみてください。


例えば、デスクの上にあるクッキーを見て、「美味しそうだな」と素直に感じてみます。


お菓子を取るかどうかより、まず「私がこれを食べたいかどうか」を自分に聞いてあげてください。


もし「食べたいな」と思ったら、「じゃあ、ちょっとだけ」と自分に許可を出してみましょう。


最初は誰かが取った直後に「私もいただきます」と小さく言って一緒に食べるのもいいし、誰もいないタイミングでそっと取るのでも良いです。


大事なのは、「私が選んだ」という気持ちです。


私もゲームをしながらお菓子を食べている時に、自分の気持ちではなく、相手の目を気にしすぎたせいで、大量のポテトチップスが乗ったお皿にラップをかけることになってしまいました。


周りの目を気にする前に、まずはS.Bさんの「したい」を、少しだけ大切にしてみてください。



また職場という環境は、予測できないことが多いから不安になる環境です。


お菓子を食べるタイミングに迷うなら、S.Bさんだけの「小さなルール」を作ってみるのはいかがでしょうか。


例えば、「午後3時になったら、一つだけ取ろう」と決めてみます。


時計を見ながら、「今がその時」と自分にOKを出すします。


あるいは、「誰かが『どうぞ』って言ってくれたら、そのときにいただこう」と決めておきます。


自分の中でルールを決めていると、迷った時に「これでいいんだ」って心が落ち着くきますし、自分を守るための小さな枠を作ると、職場での不安が少し和らぐかもしれません。



また、S.Bさんは、お菓子を取るのを躊躇するとき、「恥ずかしい」「目立ちたくない」「失敗したくない」という気持ちが湧いてるのかと思います。


その感情に名前をつけてあげてみてください。


「今、私は気まずいって感じてるんだな」と心の中で呟くだけで、気持ちが整理されて、気持ちが楽になります。


もし職場で、感情表現を我慢したのなら、家に帰ってからノートに「今日はお菓子取れなくてモヤモヤした」と書いてみるのもいいです。


書き終わったら、「でも、明日なら取れるかも」と次の一歩を想像してみます。


人を気遣って、お菓子を躊躇ってしまう優しさを思っている25歳のS.Bさんであれば、自分お感情を言葉にする感性がきっとあるはずです。


それを自分への優しさにつなげてみてください。



そして、S.Bさんは、本来は社交的な方にお見受けします。


私は社交性があまりないので、その点はとても憧れます。


職場におけるお菓子は、人と繋がるチャンスでもあります。


既に実践されているかと思いますが、もし同僚の方が「どうぞ」って言ったときに、「ありがとう、どれにしようかな」と笑顔で返してみてください。


S.Bさんの明るさが、きっと場の空気を和ませるはずです。


あるいは、S.Bさんがお菓子を持ってきて「良かったらどうぞ」と置いてみるのもいいでしょう。


S.Bさんが「与える側」になると、お菓子を取るタイミングへのハードルが下がるかもしれません。


そんな明るくて社交性のあるS.Bさんであれば、ポジティブな意味で、目立てるはずです。



私自身、S.Bさんのお悩みに回答をしているだけで、様々な事に気が付けました。


S.Bさんには、きっと職場を温かくする力があります。



そして、デスクにあるお菓子には湿気る前にラップをかけてあげてください。


そうすれば私のように、大量のポテトチップスを処分する必要がなくなります。


ありがとうございました。

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