35歳男性F.Sさん「朝の満員電車でつり革につかまれない」
【お悩み】
突然のDM失礼します。
私は35歳の会社員、カクヨムヘビーユーザーです。
検索で引っかかり、DMを送らせていただきました。
私の悩みは、朝の満員電車で吊り革につかまれないことです。
私は郊外から職場まで電車で1時間ほど揺られるのですが、電車に乗り込んだ瞬間、すでに人で溢れかえっていて、つり革はすべて他の乗客の手で占領されていることが大半です。
私はドア付近に押し込まれ、つり革に手が届かないどころか、背伸びしても指先がかすかに触れるだけ。
周囲にはスーツを着たサラリーマンや学生、カバンを抱えた人々がぎっしりで、身動きが取れません。
電車が揺れるたびに「踏ん張らなきゃ」と足に力を入れるのですが、靴のかかとが誰かに踏まれたり、隣の人と肩がぶつかって「すみません」と小さく呟く気まずさが続きます。
カバンが邪魔で腕を上げられず、汗ばむ手で何かをつかもうとしても、つかめるものがありません。
電車が急にブレーキをかけた瞬間、バランスを崩して前の人に寄りかかりそうになり、心の中で「恥ずかしい」と叫ぶこともあります。
しかも、窓の外を見ればまだ駅は遠く、この状況があと何十分も、何十年も続くのかと思うと、朝から体力も精神力も消耗してしまいます。
つり革につかまれないことは、「自分の安定」を確保できない象徴のようで、なんだか通勤そのものが小さな試練に感じられてしまうのです。
周囲に押されながら「自分だけ浮いてるみたい」と感じたり、ぎゅうぎゅう詰めの空間で「個人のスペースがない」と無力感に苛まれます。
さて、毎日の通勤のストレスと不安をもう少し減らすためには、私は何ができるでしょうか。
引っ越す以外の選択肢を、一緒に考えてほしいです。
駄文、失礼致しました。
宜しくお願いします。
【お答え】
DMありがとうございます。
カクヨムのヘビーユーザーだけあって、引き込まれるような文章ですね。
最後なんて最早、心理テストかと思いました。
私の仕事はフリーランスのため、ある程度自由が効きます。
基本的には自宅で仕事をすることが多く、コロナ禍の前からリモートワークを行なっていました。
たまに仕事の兼ね合いで都心にも行くことはあるのですが、それも基本的には車移動なので、F.Sさんには申し訳ないのですが、もう長いこと満員電車に乗っていないです。
さて、F.Sさんが朝の電車でつり革につかまれないことで感じた悩みの根っこには、もしかすると「コントロールを失う怖さ」や「周囲との調和を保ちたい」という思いがあるのかもしれません。
満員電車は、自分のペースで動けない場所です。
つり革につかまれないことで、「自分を守る手段がない」と感じて、心がざわついてしまいます。
そこに、「周りの人にどう思われるか」という気遣いや、「朝から疲れてしまう自分への苛立ち」が重なって、感情が複雑に絡み合います。
そんな気持ちを抱えながらも、F.Sさんは毎朝その電車に乗って頑張っています。
誰かを乗せることもないのに、なぜかミニバンを運転している私にとってそれは、凄い力強さを感じることです。
尊敬の念を込めて、都心に引っ越しをする以外の、F.Sさんの心が少し軽くなるようなアプローチを一緒に考えてみましょう。
例えば、小さな安心の種を植えるのはいかがでしょうか。
F.Sさんが満員電車でつり革につかまれないとき、心が不安定になるのは、「これからどうなるか」という未来への心配が膨らむからかもしれません。
そんなときは、深呼吸を一つして、「今この瞬間」に意識を戻してみてください。
たとえば、足の裏が床に触れている感覚に注目してみます。
つり革がなくても、地面とのつながりを感じると、心が少し落ち着くことがあります。
もし深呼吸が難しければ、指先でカバンを軽く握って、「ここに私の支えがある」と意識するだけでも大丈夫です。
大きな変化じゃなく、小さな安心の積み重ねが、F.Sさんを支えてくれるんです。
また、つり革につかまれない状況は、F.Sさんにとっては「選択肢がない」と感じる瞬間ですよね。
そんな時には、小さなものでいいから「自分で選べる何か」を持つと、心が楽になることがあります。
例えば、ポケットに小さなキーホルダーやお守りを入れておいて、触れるたびに「これが私の味方」と感じてみるのです。
物理的な安定も得られるし、「私が決めた」という感覚が、心に余裕をもたらします。
私にとってそれは、服や靴です。
何か不安に苛まれた際には、愛する人たちが身につけていたものをギュッと抱きしめてみるのです。
そうすると、少しだけ心が安らぐ気がするのです。
あまりピンとこないかもしれませんが、"安心の象徴"は人それぞれです。
F,Sさんにとって、"安心の象徴"になるものは何でしょうか。
それを持ち歩くことで、電車の中でも「自分らしさ」を保てるかもしれません。
また、F.Sさんはぜひ、悲観的な視点と同時に、優しさの視点を持ってみてはいかがでしょうか。
言わずもがなですが、朝の満員電車は、正直しんどいですよね。
それでもF.Sさんはそこに立ち向かっていて、ちゃんと目的地に向かっています。
その頑張りを、たまにはちょっとだけ認めてあげませんか。
「つり革がなくても立っていられた私、すごいな」「今日も乗り越えたんだ」と、自分に優しい言葉をかけてみるのです。
F.Sさんが周りの人に気遣うように、自分自身にも「よくやってるよ」と声をかけてあげてください。
その一言が、朝の不安とストレスを癒す力になるはずです。
最後に、つり革につかまれない悩みは、単なる不便さではなく、F.Sさんの心が「安心」や「安定」を求めているサインなのかもしれません。
それを感じるのは、F.Sさんが一生懸命生きている証拠です。
全部を一度に解決しようとしなくていいんです。
深呼吸でも、ストラップでも、自分への「ありがとう」でも、あなたが「これならできそう」と思うものを選んでみてください。
私は、F.Sさんの好きなカクヨムから、F.Sさんの気持ちに寄り添いながら応援しています。
朝の電車が少しでも、F.Sさんにとって優しい時間になりますように。
そして、最後の最後に、それでもやっぱり言わせてください。
ちょっとだけ、都心に引っ越すことも考えてみてください。
ありがとうございました。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます