片恋

みぃ

切なさの向こうに









雨降るる



小さくか弱げなボクらは傘もささずに雨の中たたずむんだ...

そこここに色とりどり傘のリボン開かれて...

そんななかキミとボクは雨に濡れたまま手あたためあうでもなく

肩よせあうでもなくただ雨に濡れているただ雨に濡れている...

くしゃみしたキミのかお

愛しげにみつめるボクがいるボクがいるよ...








生誕




あなたの声だけ聴いていたい

あなたの声で目覚めて

あなたの声で歩き出す...

その声は命をかたる

その声はいのちを包む...

抱きしめられるような

そんな夢のような願い...

声なら遠くからでも

聴いていられる...

今日わたしは生まれた

そして声だけその声だけ聴いている...






クレンジング



夜の帳が静かにおりて

キミの唇はナチュラルな

色に戻る


ボクはそんな無防備な

キミの顔

いつまでこうして

見ていられるのか

少し想いふけって




夜は訥々と

燦々と昼間を照らした

お日様を隠す



キミは少しボクから

距離を置いて

眠りに就く


こんな日々

こんな夜























































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片恋 みぃ @miwa-masa

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