第8話

入口を入ると、そこには、銃を持った連中が居た。

それも、拳銃ではなく、ライフル。

「こんな町中でかよ…」

「さてと…お嬢様を渡してもらおうか。」

俺は胸元から拳銃を取り出すと、その男に向かって放つ。

男の脳天に突き刺さり、1人の男がその場で倒れた。

「な、くそっ!!!!」

「う、撃てぇ!!!!!!!!って、何処に!?」

俺は、その男たちの後ろへと移動すると、一気にそいつらに銃弾を放つ。

頭へと放ち、確実に仕留める。

「まさか、いつのまにか出口に出ていたとは。俺が隠れていた隙に…」

俺は、走り出し、拳銃を構えると、空中へと飛び出し、弾丸を放つ。

男は、ひらりと回って弾丸を避ける。

残ったのは、男が纏っていた風と、床に埋め込まれた銃弾の後。

バアン!!!!

俺は着地と同時に体を反って、弾丸を回避しながら弾丸を撃つ。

俺の少し右から弾丸を放ったようだったが、俺もそこに弾丸を撃ち込む。

もちろん、男には軽くかわされてしまった。

身軽過ぎるな…

弾丸を軽く避けるような奴だ。一筋縄では行かないよう。

夜の風が吹き、庭の草木が揺れる。

広いなにもない庭から男はいつの間にか消えていた。

「若いのに、結構頑張るじゃないか。」

しかし、唐突に後ろから声がすると、俺は後ろに向かって弾丸を放った。

撃たれた弾丸は男が撃った弾丸と掠り、2つの弾丸が庭の床へと撃ち付けられる。

俺は、至近距離にいる男に対して、後ろ蹴り。

風を切り裂き、一直線に男の顔に向かって放たれるが、男は、それを両手で防ぐ。

俺は、拳銃を持ち、そして、男に向かって放つ。

男は、首を傾けて、弾丸を避け、そして俺の足を押し返した。

俺は、地面を蹴って、体制を崩す前に一回転しながら、銃弾を撃ち、着地。

その着地時に男は俺に銃弾を放つが、俺も銃弾を放って起動をズラす。

俺は、弾倉を出すと、男に向かって投げつける。そして、あらたな弾倉を入れ、そして、その投げた弾倉ごと、男に向かって弾丸を放った。

弾丸は弾倉を貫き、そして、男に向かって、突き進む。

そして、男の拳銃を弾丸が弾くと、俺は、落ちた弾倉の先に見えた男に向かって、弾丸を放つ。

「ッ!!!!!!」

男は、その弾丸をひらりと避けると、一気に俺との距離を詰めて、俺の手を弾き飛ばす。

そして、懐に男の拳を叩きこむ。

吹き飛ばされて、俺は空中を舞うと、男は、更に胸元から拳銃を出し、弾丸を放つ。

まずは俺の右手を撃ち、俺が空中にいる間に、心臓に一発。

そして、俺は地面へと叩き付けられる。

「ぐはっ!!!!!」

男は銃を俺に向けると、今度は両足を撃つ。

「うあああああああああ!!!!!!!!!!」

男は「はぁ」とため息を吐く。

「子供をいじめるのは少し気が引けるな…」

俺は、右手を地面に叩き付けて、「クソ…」と呟く。

「最後に何か言うことはあるか?ラングレー社の社長を始末する時に伝えてやる。」

月が鈍く輝き、俺はその月に向かって手を伸ばす。

そして、手から力を抜く。

「そうですね…約束…守れなくてごめんなさい…私は地獄に行ってくるので、貴方は天国にでも…」

「そうか。それじゃあ____」

「貴方も一緒に地獄行きです。」

俺は、胸元から丸く緑色の爆弾、手榴弾を取り出した。

既にピンを抜いてから4.5秒経っている。

お嬢様…幸せになってください…

そして、緑色のその爆弾は、直ぐに爆発し、俺と近くにいた男を吹き飛ばした。

爆弾から放たれる白い光の中で、お嬢様が見えた気がした。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る