【スピンオフ5】葵編 〜夢を信じる者〜

第1話: 夢を届ける仕事

フューチャースノーパークの開園準備が進む朝、葵はゲートの前で立ち止まった。


スタッフたちが忙しく動き回る中、彼女は静かにパーク全体を見渡す。


「今日も、たくさんの人が夢を見に来るんだ。」


彼女は、この仕事に誇りを持っていた。


▶ 夢を支える立場


「葵さん、おはようございます!」


後輩スタッフが明るく挨拶を交わす。


「おはよう! 今日もよろしくね。」


葵は笑顔で返しながら、スノーグローブ・シアターの準備を確認する。


夢を持つ人々に希望を与えること。


それが、葵の役目だった。


▶ 夏樹との対話


「葵、ちょっといいか?」


パークの中庭で、夏樹が声をかけた。


「ん? どうしたの?」


「お前はずっと、夢を信じ続けられるのか?」


突然の問いに、葵は少し驚いた。


「……当たり前じゃない。私は、夢を見ることを諦めない人を支えたいんだ。」


しかし、その言葉を口にしたとき、心の奥に小さな迷いが生まれた。


本当に、自分は信じ続けられるのか?

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