『続 アブドラジル』 7


 『おとうさん。電話だよ。』


 専務さんが叫んだ。


 『いま、忙しい、聴いといてくれ😁』


 まあ、いつものことであり、確かに今回はやたら根性を入れてなにかを作っている。


 どうせ、売れるようなものではあるまいに。


 専務さんは、そう思いながらも相手に告げた。


 『すいません。ちょっと手がはなせないようです。かわりに、お伺いします。』


 すると、相手は言った。


 『宇宙防衛隊のふみたいです。至急お伝えしたい。我々が、内部分裂したようだ。と伝えてください。連絡待ちマス。では。』


 『はあ。わかりました。おとうさん!』


 

     どかん!


 爆発音がした。


 『わあ。またやったか。』


 専務さんは研究所に走った。


 『また、ご近所に謝りに回らなくては。やれやれ。』


 『きみ、父親の身と、ご近所どちらが大事だ。』


 荒川博士とキューさんが研究所から出てきた。


 『まあ、身体の安全は図ってるでしょ。問題は音よ。ほら、救急車きた。』


 『空振しただけだ。謝っとけ。で、なんだ?』


 『ああ。ふみたいさんから。我々が内部分裂した。と、伝えろ、とのこと。』


 『なんと。そりゃあ、大事オオゴトだ。キューさん、行くぞ!』


 『あいあい。』


 『おとうさん。まって。もう、また、押し付けて〰️〰️〰️😡』


 ふたりは、裏口から、流星12号に乗って脱出したのである。











         


 

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