第22話
「そういえばカナくんは?」
あれからお礼はもうやめて、というあたしの要望通りにやめてもらうことは出来たんだけど、離してもらえず挙句の果てに自己紹介までされた。
美緒を除く3人はこの街では結構有名人らしく何も知らないあたしに驚いていた。今日この街に来たことを伝えれば納得していたけど。
緩い喋り方をしていたのが麗で、口が悪いのが奏弥で、美緒の幼馴染みらしいのが疾風。幼馴染みとか嘘でしょって思ったのは言わないでおいた。
そして今話題に上がっているカナくんとやら。また知らない人が出てきた。もういいよ。仲良くするつもりもないしね。
「カナは眠いから寝るって言ってたよ。」
「カナちんは自由奔放だからな〜。」
「ったく美緒が危ないかもしれないのに。後で
殴る。」
「やめなよ疾風。どうせ疾風じゃ返り討ちにされるのがオチなんだから。」
「ソウ、てめえ。お前からやってやろうか?」
「もう!疾風!!いい加減にして!!ソウくんもごめんね?」
話に全然ついていけないんですけど。
「あのさ、」
あたしが話しかけると一斉にこっちを見る4人。そんな見られても困る。
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