第20話
意味のわからない美緒に疑問を抱いていると、
「あのさ〜、俺らのこと忘れないでくんなーい?」
割り込んできた緩い喋り方にビクッと肩が震え上がった。
チラリと声のした方を見ると、1人は緩やかに笑っていて、1人は面倒そうな顔をしていて、1人は、なにあれ。何か怒ってる?というぐらいムスッとしていた。
本当言うと、すっかり忘れてた。美緒と話すのが心地良くて頭から抜けてたわ。ごめんね。
でもあんまり関わりたくないんだよね。だって向こうのほうで女の人達がキャーキャー騒いでるし。勘弁願う。
なんて願いは届きはしませんよね。
逃げようにも美緒にガッチリ腕を掴まれ逃げるに逃げれません。そんなあたしを気にもせず淡々と会話を進めていく4人。
「助けてもらったってどういうこと?」
「ちょっと絡まれたんだけど、茉依ちゃんが急に現れてやっつけてくれたの!私もやっつけたよ!!」
「え、まじで〜?どうやって〜?」
「えっとね、男の人達のこか「やっぱり言わなくていいやっ!!むしろ言わないでっ!!」
「えーーー!なんで!?」
「「「何でも。」」」
やっぱ美緒は天然なんだね。流石癒し属性。
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