第13話
ひたすら走りやっとの思いで細い路地を抜ける。輝かしい光が目に入りほっと息をつく。
彼女を見ると息も絶え絶えながら同じように安心した顔をしていて、
良かった、助ける事ができて。心の底から思った。
握ったままだった手を思い出し離そうと力を入れようとした時僅かに彼女の手が震えていることに気付く。
そりゃそうだよね。怖かったよね。
そう思い優しく頭を撫でてあげると、バッと顔を上げる。その顔は涙で溢れていた。
「怖かったね?もう大丈夫だよ。」
「す、すみま、せんっ!助けてくれて、ありがとうございましたっ!!!」
溢れる涙を拭いもせず頭を下げる彼女に笑いがこぼれた。
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