第12話

そうとなれば!



震える足に力を込め、




「「いっ!!!」」」




「てめえ!何しやがる!!!」


「調子乗ってんじゃねえぞコラ!!!」





男2人の股間を蹴り飛ばし、走って彼女のもとに向かう。唖然としている彼女の手を取り




「あなたも嫌なことされたんだからアレくらいしても良いんじゃない?」



ニコリと笑って言うと顔を一気に赤く染めながら



「そ、そうですよね!!」



力強く頷き残っている男2人をあたしと同じように蹴飛ばした。





すっきりした顔をする彼女に「行くよ!」声をかけ手を取りその場から走り出す。






「まっ、ま、て、!!」



声にならない声が後ろから聞こえてきたけど気にせず一気に駆け抜ける。

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