第14話

「何であんなところに居たの?」



「普通に繁華街を歩いてたんですけど、いきなり絡まれちゃって。無視してたら引っ張られてあそこまで連れて行かれました。」




へへっと苦笑いをする彼女に少し呆れてしまう。






「女の子1人で歩いてたら危ないんじゃない?」



「え、いやあの、あなたの方が危ないと思います。」



「あたし帽子被ってたでしょ?女に見られないように男っぽい服着てるし、あなたよりはマシだと思うけどね。」



「うっ、た、たしかに・・・。」




言い返す言葉が見つからないようで悔しそうな顔をしている。イジり甲斐のありそうな子だな。





さっきまでの殺伐とした空気と違い和やかに話していると「あっ!!!」急に大声を出すので吃驚して耳を塞いでしまった。

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