第11話

さて。どうしようかな。

さっきの返答も聞けそうにないな、ショック。



自分で言うのもアレだけどあたしは喧嘩なんて出来ない。勿論する気もないけど。




このまま彼女を連れ去れたらいいんだけど、




「やっべえ!すげー美人じゃん!!!」


「うわまじか。あーやべえ興奮してきた!」


「帽子取らなきゃわからなかったな!ははっ、今日はついてるぜ!」


「え、え?まじ?まじで?うそだろ?俺ら運良すぎじゃね??」





そうもいかないよね。




あたしの顔を見てから固まってたくせに今ではすごく騒がしくなってる。




あんた達の運が良いならあたしの運は最悪だわ。ありえないぐらいついてないわよ!




どうしよう。

このままここにいたら危ないのだけは確かだ。

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