第7話
その声に引き寄せられるように視線を向けるとまたも目が合う。
そしてさっきとは違う意志の強い目を見て目を見開いた。
えー、なんでそんな覚悟決めたような目をしてるの。さっきまで目に涙溜めて怯えた目してたじゃん。
あたしは覚悟なんてないんだけど、
もう一度深くため息を吐く。
仕方ない。そんな目向けられたら引けないじゃんか。
男共はキャンキャン叫んでいるけどとりあえず無視して。彼女に目を合わせ口を開く。
「何をしてくれるの?」
「・・・・・え、?」
え?じゃないよ。何でそんな驚いてんの?
あ、まさかあたしが喋ると思ってなかった?女だってバレたかな?一応低い声だしたつもりなんだけど。
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