第6話
なに?なんであたしのこと男だと思ってんの?目ついてんの?この長い髪見えないの?
髪を触ろうと頭に手をやるとザラザラとした触感で、
・・・・・・・そうだ、帽子被ってたんだった!!!
馬鹿はあたしじゃん!!!恥ずかし!!!
いつもは被らないから帽子のことなんてすっかり頭から抜け落ちていた。
項垂れたい気持ちになるけどそんな事までしてたら流石に頭おかしいヤツ認定されちゃうし。もういいや、去ろう。
ごめんね、可愛い女の子。あなたのことは寝るまで忘れないから。
勝手に悲劇のヒロイン気取って引き返そうとしたら
「ま、まって!」
悲劇のヒロイン気取ったあたしを引き留める声が聞こえた。
その声は最初に助けを求めた声と大きさが違って思わず足を止めてしまった。
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