第5話

呑気に変態みたいなことを考えていると、






「たすけて、」



か細い小さな声が聞こえた。




あたしが変態みたいなことを考えている間もずっと目は合っていたからどうやらあたしに言ったらしい。




あーあ、と内心ため息を吐いていると、




彼女の視線の先に気付いたらしいキモい男共がこちらを見て




「え、なに?コイツに頼んでんの?」


「君見る目ないね〜?こんなヒョロそうな奴が助けられる訳ないじゃん?」


「ほらお前も、痛い目みたくなかったらさっさとどっかいけよ。」





とりあえずひとつだけ確かな事がわかった。







コイツら馬鹿だわ。

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