第2話

 冒険者協会から入った依頼ことモンスターの討伐。それを『タンクさん』たち一行はすることになったので指定地点に向かう道中。

 悲しいかな『タンクさん』は新しくパーティーに入った『ヒーラーさん』にときめいてしまったが、なんと女装の男性だったので一瞬で性癖が歪められ、どう接すればいいのかわからなかった。

 そんな中、わいわいと少し離れた方から声が聞こえた。


「ねえねえ! 『ヒーラーさん』って綺麗な髪してるけどお手入れにオススメとかある?」

「錬金術ギルドのヘアポーションかな。あのギルドは国家からの援助があるから色々と優秀だよ」

「なるほど。じゃあ、お肌のも?」

「それは、こだわりがあってまずは──」


 パーティーの女性陣と『ヒーラーさん』だ。

 ──すぐに打ち解けたなあ。

 と『タンクさん』は思っていたところ同じパーティーの男性である『格闘家さん』に無言で励まさんとするように肩に手を置かれた。逆にちょっと悲しくなった。


 やがて指定地点の森林に辿り着くが討伐すべきモンスターの気配は無い。

 だがそれなりの冒険者である『タンクさん』はそのモンスターを誘き寄せ罠にかける準備をする。


 パーティー全員が、現れたモンスターが討伐対象の予想遥かに上回るモンスターことドラゴン族だと気づく。


 すぐさま『タンクさん』は剣と盾を取り味方を守ろうとする。

 続き『ミンストレルさん』は味方の支援を始める。

 遅れを取らずに『格闘家さん』と『ソーサラーさん』が攻撃体勢を取る。


 そして『ヒーラーさん』は──。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る