第2話転生?

 案の定何か揉めてるようだな。女性と揉めてる男達に割って入る。あれ?威圧感やばくね?俺殺される?固唾を飲むのすら忘れてしまうほどの硬直をした。


「あっその喧嘩は良くないト…イウカ…」


我ながら恥ずかしいという思いの赤面と怖いという思いでの顔面蒼白合わさり混じり藤木くんもびっくりの紫色になった。


「何だコイツ…」


ガタイの良い大男が言う。俺もうこの世界嫌いだ!


「女性を虐めるのは良くないかと思います!」


よくぞ言った!我ながら誇らしい!


「いやこの女がひったくったから…物事を会話の文脈も読まずにすぐ悪はどちらか判別するのは良くないと思うぜ兄ちゃん」

「スミマセン…」


俺はこの日全てを恨んだガタイの良さに加えて知性にも溢れてるコイツが世で言う勝ち組に該当するのであろう。そして、そんなコイツに成す術も失く論破された自分を酷く恨んだ。

     世界よこれが不平等だ


「にしてもなんで万引きなんか…」

「来日して来て何も分からずじまいで万引きしたんだとよ…まったくだぜ…」

「は?」


言葉を失った。耳を疑った。本当に彼の言ったことは本当なのか?聞き返す。


「なぁここは、この国の名前は?」

「なんだ?あんたもか?」


そうして僕は目を見開き冷や汗をかき固唾を飲んだ。嘘だろ……まじでここが!?


「ここは日本だ」

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