平凡な私が異世界に? けど一緒にいる人たちが普通じゃありません。

異世界転移なんてものは、得てして唐突に起こるもの。もちろん、なんの準備もできません。
それでも、転移と同時にいい具合のチート能力でも授かれば、いくらでもなんとかなるのです。
しかし、本作にそんなものはありません。主人公であるチェリーはいたって普通のままで、しかも転移した先は、巨大ミミズが出没する砂漠。
ごくごく普通の主人公に、このピンチを切り抜けるのは難しいかも。

しかし、そこで頼りになるのが、一緒に転移してきた二人。
幼い頃チェリーを引き取って育てた義理の母とアンニュイな態度が似合う幼なじみなのですが、二人ともチェリーとは対照的に、ものすごく個性的。
特に母は有名大学の教授を務めるほど頭が良く、しかもこんな非常識な状況にあっても生き延びる術を冷静に考えています。
そんな彼女がいれば、異世界でももう大丈夫? いえいえ。いくら他に食料がないからといって、巨大ミミズを食べようと即断できる人と一緒にいるのは、頼りになるかもしれませんが大変です。

その一方で、幼なじみの沙羅には、なにやら今まで隠していた事情があるようで……
平凡、非凡、非凡の三人による、命懸けの異世界サバイバル。
はたして生き延びることはできるでしょうか?

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