人生の楽しみ

@rinahi

第1話 推し活?

推し活は私の中では遠い存在だと思っていた…。

私は高校卒業した後、アルバイトを始めて彼氏ができた。その彼氏の趣味が「推し活」

推しってどんな存在なんだろう?と私の心の中で感じていた。彼が推しについて話している表情はにこやかで少年のように目がキラキラとしていた。

MVを一緒に観たり、音楽テレビ番組を観たりしていく中で私も楽しいと思った。

ついつい、いつの間にか私も調べるようになりメンバーの名前やプロフィールを見はじめるようになった。彼との話の話題のために行っていたことが気づいたら自分の中で興味が湧いてきた。


第2話 プリンセス

彼のおすすめのMVを観てる時に1人のプリンセスを見つけた。このプリンセスはとってもキラキラとしていて、気づいたらプリンセスを目で追っていた。同じ女の子としてこんなにキラキラと人は輝くんだと感動した。「この子について知りたい」と強く思い始めた。このプリンセスが私の現在の推しである。

彼に「推しができたよ。」そう報告すると、「良かったじゃん!これで一緒にライブ行けるね」っと嬉しそうな表情をしてくれた。

ライブの受付が始まり、応募をしてもらった。

結果は落選。ライブへの参加はできなかったが、2人でカラオケでライブ配信を視聴した。その時に初めてアイドルってすごい。と感じた。歌って踊ってファンの方を楽しませて、メンバー全員がキラキラしていた。走ったりして移動したり早着替えしたりして大変な気がするのに疲れている表情は一切しないでライブが終了した。長いようで短い時間で配信が終わってしまい、楽しかったって言う気持ちと感動したの気持ちが重なり涙が出てきた。その時、「次ライブをやる機会があったら参加して私もあの中に居たい!」と彼に泣きながら話した。彼は「応募し続ければいつかは当たるからそれまで我慢だね」と優しく声をかけてくれた。それから半年後、ライブが開催されることが決定し当選した。


第3話 推しをみる

ライブに行くまでの道のりも楽しい。グッズを買うのも楽しい。ライブで聞くかもしれない音楽を聴きながら入場までの時間を過ごした。

ファンの方がワクワクしてるような表情がわかり、会場にいるだけでも楽しかった。中に入ると緊張感がありついに始まるんだ、推しに会えるんだ、と気持ちが高まり始まった途端、やっと会えた嬉しい気持ち、ずっと携帯の中で見てた人達が目の前にいる緊張感、複雑な気持ちになり涙が溢れてきた。

ライブが終わったあとあっという間すぎて「また見たい!また来たい!」と思い始めた。

これが推し活なんだと感じた。

次のイベントの予定が決まっていく中であっという間に1年が過ぎ、毎日学生生活で課題や勉強を行いながらライブがあるから、イベントがあるからそれまで頑張る。というモチベーションに変わっていった。ある日、地元に推しが来るイベントがあった。

なかなかライブは当たらないのに実際に会えるイベントは当たるのか?と思いながらも応募し当選した。現実なのか夢なのかが分からなくなり当日になってしまった。並んでる時に推しの声が聞こえる。え、推しに会える?え?話せる?と感じながら自分の番になり推しが目の前にいた。頭が真っ白になってしまった。ずっと見ていた遠い存在だった人が目の前にいるという現象が信じられず、推しとの時間はほんの数秒でも嬉しかった。


第4話 推し活動

それからライブ、イベントに参加し私の推し(プリンセス)は気づいたら憧れの存在と変わった。私も推しみたいにキラキラとした人になりたい。推しみたいに綺麗な人になりたい。そう感じるように変わった。アイドルだけでなく、雑誌のモデルや舞台など多方面でも頑張ってる推しをこれからも応援したいし、私の人生を楽しませてくれていることに感謝している。どんなに辛い出来事があっても推しを見て乗り越えられた。推し活をするなんて3年前の私は考えられなかったなぁ。

ちなみに私の彼はつい最近推しの卒業が決まってしまい。私の前では涙を見せることは無かったが悲しそうな表情をしていた。最後の最後まで見送ることができ今後推し活をするのかは未定。

私の中では推しが卒業とか考えられないため、まだまだ私の推し活は始まったばかり、では私は今から推しのライブに行ってきます!

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