側の内側

『もし休みたくなったのなら休めばいい。』


 これまで沢山頑張って来た。

 沢山の人から笑顔を貰って、沢山の人に返せないほどの笑顔を与えてきた。

 そんな私も今日で終わる。

 なんで終わるかなんて、そんなの言えない。

 唯一伝えられるとしたら、それは、私の力不足なの事だけだ。

 楽しい事だけじゃないこの仕事、ずっと笑顔で皆に伝えられたのなら、どれだけ良かったのか。

 でも私にはもう無理だ。これ以上頑張れなくて、これ以上、みんなに返す事ができない。

 どうすればいいか四六時中悩んで、相談して……。

 でも結局答えなんか出なかった。

 勝手だってわかってる、皆が寂しくなるのも分かってる。

 だけど私は、疲れちゃったよ。

 他人わたしは疲れちゃったんだよ……。


  もしこの先また出会う事があったのなら。

  また推しになってくれるかな。

  姿形は違うけれど。

  この魂は同じだと思ってくれることを信じて。

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