へ
ハルがやっと「うん」といって付き合うことになったのは
もうその年の夏も終わろうとしている頃だった
みんな美大を目指して、高校だって美術課に通っている子ばかりの中に突然現れたぼくは、見るからに異質だったし目立っていたし学校も違うし
おまけに
年下なんだから
でもぼくらはわかっていた
いくらハルが拒もうと避けようと
いつかこんな風にぼくらの恋は始まっているってこと
押さえきれない衝動に 抗うことはできなかったってこと
初めて手をつないで歩いた日
ハルはずっと恥ずかしそうに下をうつむいていた
初めて抱きあった日
ぼくの心臓の音はスピーカーで鳴り響いているように感じた
わたしの心臓の音だけが聞こえてしまうような気がした
初めてキスを交わした日
キミの瞳はやさしかった
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます