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関君の小学生時代に思いを馳せてみる。


今のような真面目で責任感の強くて堅いイメージからは、目的のカード目当てで収集している姿は皆目見当もつかない。


「子供のころは強いものが好きでな。戦隊ヒーローものなんかにも憧れた」

「ヒーローに憧れるって男の子らしいね」

「今考えると少し恥ずかしいがな」


一般的に、戦って悪をやっつける、正義のヒーローって男の子は大好きだよね。

そういう一面があったのだと思うと、現在の真面目関君とのギャップに小さな笑みがこぼれる。


私の微笑ましい気持ちを察知したのか、照れたように頬を掻いた関君は強引に話題を変えるように口を開いた。


「笹本は子供のころ憧れていたものは無いのか?」

「憧れ、かぁ……」


関君の質問を受けて、子供のころの憧れを思い返してみる。


私は何に憧れていたんだっけ?

別に戦隊ものに興味はなかったし、戦うマジカルな女の子にもあまり関心がなかった。



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