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スーパーで見つけたお菓子は、私が幼い時に大好きで飽きるほど食べたビスケット。

もう何年も食べてなかったんだけど、懐かしくなって買ってしまったんだ。

たくさん買ってきたから、後でさっちゃん達にも配ろうと思っている。


子供の時にはもっと大きく感じていたのに、高校生になった今では一口で頬張れてしまうくらい小さいビスケット。

包装を破って口に入れれば、かつてと同じ素朴で優しい甘さが口の中に広がった。


「随分懐かしいお菓子だな」

「そうだよね。関君も子供の時食べてた?」

「ああ、母が買ってきてくれたな」


目を細めた関君は、しみじみとお菓子のパッケージを眺めている。

とっても懐かしそうに見つめていた。


「私昔これ大好きでね。昔はずっと好んで食べてたんだ。いつの頃からか、飽きて食べなくなっちゃったんだけどね」

「そうか。俺は駄菓子屋なんかで買える、安いチョコ菓子をよく食べていたな。カードが一緒に入っているやつで、コレクションをしていたのを覚えている」


関君は無邪気な顔をして笑った。


「関君が、カードを集めてたなんてなんだか想像つかないや」

「強いカードがなかなか出なくてな。あの頃は欲しくて躍起になっていた」



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