第87話

それに…

スゲーその格好似合ってるし。




こんな格好で行って、遥香のこと好きになられたら困る。




って、俺…

結婚してるのに、どんだけ心配性なんだ。



って、自分でも笑えるな。





「じゃあ、カーデを羽織っていくから。ダメ?」



「もし、暑くなったらどうするんだよ?」



「あ、そっか…」




なんて、納得している遥香。

そこは、納得するところじゃないんだけど…




「それに…」



「キャッ、」




遥香をギュッと抱きしめると、耳元でそっと囁く。




「お前、その格好似合いすぎだから…」



「えっ?」



「そんな格好で行って、他の男に好きになられたら困るだろ?」



「そ、そんなことないよっ!」



「そんなことある。」



「だいたい…あたしを好きになる人なんて絶対、いないよ?」



「じゃあ、遥香のことが好きな俺はどうなるんだよ?」



「えっ、あ…いや…それは…」




俺の腕の中であたふたしている遥香。

ちょっと、イジメ過ぎたか?

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