第86話

「まず、ワンピースの丈が短すぎる。」



「えっ?」



「それに、胸元も開きすぎ…」



「そう…かな?」



「そう。だいたい、今日は男もいるんだろ?」



「えっ、まあ…」



「だったら、尚更そんな格好で行くなんてダメ。」



「えーっ、せっかく買ったのに!」




口を尖らせて、そう言った遥香。




そんなアイツが可愛いくて、思わず口許が緩みそうになるのをグッとこらえる。




「何でダメなの?」



「何ででもだ。」



「いいじゃんかーっ!」



「ダメに決まってるだろ?」



「湊汰のケチ、ケチ…大ゲチ!」




フッ…

大ゲチって、何だよ?



だいたい…

遥香は分かってなさすぎる。




こんな格好、男にとっては“どうぞ、襲ってください!”



って言ってるようなものだって…

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る