第47話

その瞬間、湊汰の服から微かに香水の香りがした。

しかも、女物の香水の香りが…




すかさずあたしは、湊汰の体をパッと離した。




何で湊汰の服から女物の香水の香りがするの?

遅くなったのは今まで女の人と一緒にいたからとか?



っ、もしかして……




湊汰、浮気してる?




考えれば考えるほど悪い方へと向かってしまうあたしの思考。





「遥香?」



「……」



「からかったのは、悪かったって。ごめんって、な?」



「……」



「遥香っ、お前…何で泣いてるんだよ?」




そう言われて、自分の頬に涙が伝っていることに気づいた。



「っ、何でもない。ごめん。」




そう言うと、急いで涙を拭った。




そのままキッチンへ向かおうとしたが、湊汰に腕を掴まれてそれは出来なかった。

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