第44話

「嫌いじゃない…か。嬉しいけど、俺が欲しい答じゃないかな?」



もぉ、ほんと意地悪。

分かってるくせに、意地悪すぎる…




「……き。」



「ん?」



「好き…湊汰が好きっ!」



「フッ…」



「笑わないでっ!」



「ごめん、ごめん。遥香の反応が可愛いくてつい。」



「もぉ、湊汰なんて嫌いだもんっ!」



「俺は好きだよ?」



「っ、」



「俺の意地悪に可愛い反応してくれる遥香が好き…」




湊汰の一言一言にドキドキしてしまう自分が悔しい。



だから、仕返ししてやろうと、湊汰の腕をスルッと抜け出してギュッと抱きつくと…



「あたしに意地悪する湊汰が大好き!」




そう言ってやった。




「……」



「……湊汰?」



急に黙りこむ湊汰。

どうしちゃったのかな?



「はぁー、そんな可愛いこと言う子にはお仕置きが必要だな?」



「えっ?お仕置き?」



「そう。」




その言葉と共に落とされたキス。




「ごちそうさま…」




妖艶な笑みを見せる湊汰にあたしはまたドキドキしてしまった。




結局、湊汰に仕返しなんて出来ないみたい…

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