告白代行を引き受けて・・・。

「告白代行をお願いしたいの!」

そう言ってきたのは親友の麻衣ちゃん。

私なんかよりも友達も多いし可愛いし、そんな子がどうして私なんかにそんなことをお願いするのかわからなかった。

「お願い、佐奈にしか頼めないの!」

親友の頼みを断れない私は頷いてしまった。


「まさか、麻衣ちゃんが好きな人が浩太なんて・・・。」

浩太は私の幼馴染で私の初恋の人。

「どうしたんだ、佐奈?」

「こうちゃん・・あのね・・その・・・。」

「うん・・・。」

「そのね・・・す・・・。」

その時、頭をよぎったのは麻衣ちゃんと浩太が付き合っている姿だった。

「こうちゃん、その・・すき・・なんだって・・・。」

「えっ・・・?」

「その、麻衣ちゃんがこうちゃんのこと・・好きなんだって・・・。」

遂に言ってしまった・・・。

これで、二人は付き合うことになるのだろう・・・。

「よかったね、麻衣ちゃんは可愛いしこうちゃんにはもったいないぐらいだよ!

 お似合いだよ、本当に・・・ほん・・とう・・に・・・。」

ダメだ、泣いちゃダメ・・・。

私は二人を祝福するんだ・・・それが一番良いことなんだ。

「佐奈、本当にそう思っているのか?」

「えっ・・・?

 あ・・当たり前だよ!

 二人が幸せならそれで・・・。」

次の瞬間、私は強い力で抱きしめられる。

「なら、どうしてそんなに悲しい顔をするんだ?」

「そ・・それは・・・その・・・。」

「離さないから・・・。」

「えっ・・・?」

戸惑っている私にキスをする浩太。

何が起きているのかわからず私は抵抗が出来なかった。

「・・・これが俺の気持ちだから。」

「で・・でも、麻衣ちゃんが・・・。」

「他の奴のこと言うんじゃねぇよ。」

そして、もう一度キスをされた。

「佐奈に俺を刻み付けてやるから・・・覚悟しろよ。」

その日、私達は結ばれるのだった。


「へぇ・・・付き合うことになったんだ。」

「ご・・ごめんね・・・。

 告白代行を引き受けたのにその私がこうちゃんと付き合うことになって・・・。」

結局、麻衣ちゃんの気持ちを知っておきながら浩太と付き合うことになってしまった。

浩太から求められたとしても親友を裏切ったのは事実だ。

申し訳なく、涙が零れそうになった時・・・。

「ぷっ・・・あはは・・・!」

その時、麻衣ちゃんが笑い出す。

何が起こっているのかわからず戸惑っていると・・・。

「佐奈、泣かないの!

 元々私は浩太のことなんて好きでも何でもなかったんだから!」

「えっ・・・えぇ!?」

そして、説明してくれる。

傍から見たら相思相愛の私達の関係が遅々として進まないことに業を煮やした麻衣ちゃんが今回の告白代行で私達をたきつけたとのことだった。

「まあ、佐奈のことが大好きな浩太が佐奈を離すわけないけどね。」

「そ・・そんな、こうちゃんが私なんかを好きなんて・・・///」

「っで?

 初めてはどうだった?」

「えっと・・・///」

昨日のことを思い出す。

朝まで私を離してくれなかった浩太。

初めてつながったときはとても痛かったけど、そのたびにキスをしてくれて行為の最中はずっと愛を囁いてくれた。

「私のおかげで付き合うことが出来たのだから、詳しく聞かせなさいよね!」

本当に麻衣ちゃんは最高な私の親友だ。

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