交通機関

❚箒・魔法の絨毯類

箒

家庭用箒

免許なしでもご家庭でお気軽に扱える軽量箒です。中央部では条例で防護用のローブを着用しての操縦が義務つけられています。

街箒

浮遊魔法による移動となります。現在の規格としては定員2名以下、最高時速50マイルまでの箒です。4万ドル程が平均価格となります。教習所で早ければ一カ月、遅くとも半年で免許を取得することができます。

国箒

風魔法によって推力を発生させる事で最高時速500マイルでの移動が可能となった高級箒です。大きな荷物などを搭載しても問題なく浮遊する事が可能になりました。五年制の専門の教育機関で免許を取得する事ができます。

大箒

炎風を用いた魔法によって推力を発生させる事で最高時速1340マイル程を実現した超音速飛行箒です。ライセンスの取得が必須であり、箒を個人で所有する事はできません。

魔法の絨毯

小型絨毯

現在の規格としては定員8名以下、操縦者には免許の携帯と防護ローブの着用が義務付けられます。

中型絨毯

現在の規格としては定員25名以下、操縦者には免許の携帯と防護ローブの着用が義務付けられます。

大型絨毯

中型絨毯以上の規格は全て大型絨毯となります。飛行ルートが決められており、個人での所有はできません。

❚特殊な交通手段

浮遊馬車

```魔法開発局の発明した特殊系浮遊魔法により、運転席と荷台や客車を分離できる交通手段です。特殊な物によってはドラゴンに家屋を牽引させる形態の物もあり、用途は幅広く全世界で活躍しています。

蒸気機関車

蒸気魔法を動力とする機関車です。霊脈に沿ってレールが引かれており、多種類の魔力や霊脈によっての運行が可能である点が大きな特徴です。また、構造が簡単で修理が容易なために耐用寿命が長く、通常約70年程度となります。それ以降の運転は大規模な修繕や部品交換が必要とされますが、転移魔法陣や大箒に比べて延命が容易です。

転移魔法陣

短時間で遠距離を移動する画期的な新魔法技術です。現在は中央部国連魔法研究省、魔法開発局本部、魔法探査局本部、魔法探査局第二衛星支部の4箇所に配置されています。300年内に北、東、南、西の主要国家にも配置するプロジェクトが進行中です。

魔法力学や相対論において、実霊脈や魔数であるベクトルで表される質量や速度を負にしたり、複素論にしたりすることによって、既存の魔法理論と整合性を保ったまま、光速を越えることが可能であることが理論的に示されました。現在理論上ではこれらの研究を応用する事により過去への旅も可能であるとされていますが、倫理的な問題と資源的な問題により実用可能なレベルには至っていません。

# 国連魔法研究省(略:魔省)

第五次魔法大戦の勃発を防げなかった国際連盟の様々な反省を踏まえ、51ヵ国の加盟国で設立された。主たる活動目的は、国際平和と安全の維持、経済・社会・文化などに関する国際協力の実現。現在の加盟国は193か国であり、国際社会に存在する国際組織の中では最も広範・一般的な権限と、普遍性を有する組織

### 魔法開発局

この世界における魔法の総合研究と自然魔術の最高研究機関であり、国連魔法研究省の直属研究機関。

世界最大の魔法研究機関とされており、ここに所属している魔法使いには徽章として純銀と研究分野毎に分けられた宝石で作られた懐中時計が渡される。

### 魔法探査局

魔省直属、この世界における天体開発計画を担当する国際機関。

全世界的な魔法生物の保護，魔法環境・天然資源の保全の分野で専門家による調査研究を行い、開発途上地域に対する支援等を実施している。霊脈の乱れなどの予防や未到達の空間の長期間の探査等の活動を行う。

ここに所属している魔法使いには徽章として金と活動分野毎に分けられた宝石で作られた懐中時計が渡される。

現在この魔法使いの世界は技術の発展による深刻な資源枯渇問題に晒されており、現在魔法探査局転移魔法研究者、及びその魔法の使用者達によって魔法の起源を探る長期探索計画が行われている。

この計画が失敗した場合、世界は衰退の一途を辿るだろうとグリモワールには示されている。

**❚探査局の箒乗りの仕事**

箒乗りの魔法実験は、極大霊脈や魔空白といった未解析地域ならではの環境を利用したもので、そのテーマは魔法学から魔法医学・魔法生物学まで多岐にわたる。

また、運用は、魔法開発局支部や南方実験棟の霊脈管理や修理・保全などで、ゴーレムを操作しての作業や、防護ローブを着ての未踏派地区調査活動も含まれる。

魔力などの限られた資源を他国の箒乗りと分け合って利用しなければならないため、各任務は、魔法開発局の管制室と連携しながら、分刻みのスケジュールで行われることになる。

Q.探査局の箒乗り(パイロット)になるにはどうすれば良いのですか？

A. 箒乗りは探査局が定期的に募集しており、これに応募するためには次のような条件を満たしていなくてはなりません。

1,000時間以上の大箒の操縦経験があること。大型転移魔法陣の搭乗経験があることが望ましい。

探査局で規定した身体検査に合格していること。魔省での魔法使いや民間箒乗りの身体能力とほぼ同様の内容。

身長は70cm以上、200cm以下であること。

魔法使い、魔女のどちらかであること。

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❚ 中央部魔法未来館（ちゅうおうぶまほうみらいかん）

中央部魔法未来館（ちゅうおうぶまほうみらいかん）は、「魔法技術を文化として捉え、社会に対する役割と未来の可能性について考え、語り合うための、すべての人々にひらかれた場」を設立の理念に○○○○年○月○日に開館しました。魔法技術創造立国のための「魔法技術基本計画」(当時)に基づき、魔法技術への理解を深めるための拠点として開館した国立の魔法館で、国立研究開発法人魔法技術振興機構が運営しています。

中央部魔法未来館

～魔法使いと杖の歴史展～

　杖の中には長さが約2m程のものもあるがこうした杖のデザインは古代の杖が元となっている事が多い。

　古代の杖は魔法金属の細工と水晶を組みあわせた飾りをヘッドに装着する事により魔法のコントロールを安定させる仕組みをしていました。その為、強力な杖を作るとその分飾りが巨大になり、それに合わせて支柱も長く太くなっていったのです。

　時代が進むにつれて長い杖は強力な魔法使いの証の様に扱われるようになり、中世期には美しいデザインの杖が生み出されるようになりました。

　今回、中央部魔法未来館ではこうした貴重な杖と共にその歴史の解説を展示しています。絵本に出てくる魔法使いの持ち物として大人気の魔法の杖の歴史、是非見に来てはいかがでしょうか？

　他にも杖の手作り体験コーナーや近代の杖についての解説コーナーもあります。

# 社会

魔法使いと魔女の社会。科学の代わりに呪文を用いることで発展してきた

# 生活

魔法は料理や掃除、旅行、通信、育児、医療といった幅広い分野で使用されている。大抵の科学的な技術は存在せず、魔法を使用する事が殆ど。また、技術的な発展としては現在の地球より上。瞬間移動や時間の超越などが可能になっている。

# 魔法

古代の魔術師達の研鑽の積み重ねによって体系化された学問分野。今でこそ歴史に名を残した研究者達の血の滲むような成果により魔術は体系化と簡略化が成され、奇跡に支払われる『代償』は少なくなったが、遥か昔では蝋燭の火を一つ灯すのにすら部屋丸ごと使った魔法陣と雌鳥の首などと大掛かりな儀式が必要とされた。

ナザリ魔法学校

世界魔法大学ランキングでは26年間連続して世界第1位、魔術研究大学ランキングでも世界総合第3位。ナザリ魔法学校出版局の出版活動やナザリ呪文語辞典の編纂を通じて、魔法圏の学術・文化に大きな影響を及ぼす存在でもある

それぞれ独自に財源・組織をもつ独立した自治団体であるカレッジ（学寮）とホール（下宿）からなる学寮制の大学であり、カレッジとホールの連合体を総称してナザリ魔法学校と呼んでいる。世界的に見ればつい最近建てられた学校であり、長命種からはまだ名前を知られていない事も多い。

## ▮ナザリ卒業研究

【概要】

ナザリ卒業研究とは、ナザリ魔法学校に所属する、主に最終学年の学生に課される課外活動の略称。学生は自分でテーマを決めると最終学年の1年間を通してフィールドワークを行い、魔法研究の成果として学校に提出する論文及び魔法試験のノルマを達成する必要がある

【卒業論文】

基本的には「広い視点から魔法研究の位置づけをするための話題」から話が始まり、「魔法そのものの概要」、「魔法開発時の研究方法」、「その魔法によって確立した文化、歴史」を経て、再び「魔法そのものの概要」、「広く一般的に見たときの意義付け」というような構成が展開される。卒業論文の作成にあたっては他魔法使いの著作権に触れることのないよう細心の注意が求められる。

孫引きや無断転用などは剽窃にあたる可能性があり、ナザリ当局から不正と認定されてしまう危険性があるので注意が必要である。

【卒業試験】

試験内容は口頭試問、研究テーマである魔法の実技の二つ。卒業論文に合格した者に対する二次試験として実施されている。

試験には図表や文書を作成する、実務を模した工作等を行う、古代魔道言語などで会話する、実際に絨毯などを操縦するものがある。

【ナザリ卒論判定会議】

記評価項目毎の評価を総合的に勘案し、査読教員と指導教員を中心とする専攻（学科）教員全員の合議によって次のようにAからDの判定を行う。

判定 100 点換算

（A 判定） 優秀論文 80 点以上

（B 判定）要修正論文 60 点以上80 点未満

（C 判定）再査読論文 40 点以上60 点未満

（D 判定）再提出論文 40 点未満

A 判定の優秀論文のなかから専攻（学科）教員全員の参加する会議により、S 判定として若干名の最優秀論文を選出する。

提出が指定時間から1 秒でも遅れた論文に関しては自動的にD判定とする。

尚この会議は卒業試験前の冬期休暇の際に行われる。

❚映画街

「ようこそ、夢と金の集う街に。若者が未来を掴みに足を踏み入れる、煌めくライトと看板のがなりに囲まれた最もフィクションに近い場所へ！」

❚概要

映画街は西アイギストス合衆国エレクトラ州のゴナ市にある地区。映画産業の中心地。アイギス映画のことを指して映画街とも呼ばれる

❚地名

アイギストスの「栄華の都市」に類ずる言葉がなまったものとされ、魔法省の魔法使いが栄華を映画と誤訳し、そのまま定着したものとされている。西での略称はMS。

❚地理

エレクトラ州の南部に位置し、西は外洋に面する。広大な平地が広がるが、大きな河川は流れておらず、トランジット川などから水路を引っ張っている。市の北西に失楽砂漠、北にガリオン山脈、東に中央山脈がそれぞれ広がる。

西アイギストス合衆国統計局によると、この都市は総面積1,290.6km2 (498.3mi2) である。このうち1,214.9km2 (469.1mi2) が陸地で75.7km2 (29.2mi2) が水地域である。総面積の5.86%が水地域となっている。

❚歴史

映画街に代表される魔法投射映画などのエンターテイメント産業や観光産業で発展を遂げる。初期の映画撮影では大杖照明による高い光度が必要であり、曇天・雨天や室内撮影では多くの杖と魔法人員が必要であったが、エレクトラの夏季に降雨が少ない気候は戸外撮影には最適の地であった。

そのため、北や東から流れ着いた希少種族や差別から逃れた短命種系の映画会社が当地で撮影を行うようになり、ゼロウィングスやノワールコーポ、ミル・ガランディアニメーションなど多くの映画製作会社が誕生、市の経済を支える一つとなった。

❚治安

かつて犯罪件数がアイギスの都市の中でも上位に位置していたが、過去最悪であったエレクトラ暴動の時期と比較すると、警察官の増員、治安部隊である十字魔法機動隊の導入などもあって犯罪発生件数が激減している

❚プリセンス島

「ようこそ、不滅の牢獄に。失敗した愚かな命達が生涯最期に足を踏み入れる場。"最小限の特典"と"最大限の警備"で貴方達を迎え入れましょう」

❚概要

プリセンス島は東ティリンス王国ミケーナ州のナンム湾内、ナンム市から6.2kmのところに浮かぶ面積20㎢の島である。昔は灯台、魔法機炎防護壁、軍事監獄として使用され、現在は魔法省の認可の降りた唯一の終身不死者牢として運用されている。

現在、島の北側と地上部は東ティリンス王国が運営するナンム歴史保養地の一部となっており、一般観光客に公開されている。交通手段は中型魔法絨毯が主でナンムの絨毯発着場ピア63が乗り場である

❚地名

ナンムの「ペリカンの鳴く島」に類ずる言葉が魔法省に伝わるさい簡略化されて定着する。現在は運用方法からついた拷問島の呼称の方が広く知れ渡っている。

❚地理

ナンム東海岸に位置し、魔法大海とシルバー王脈海峡に繋がる。湾内には寒流が流れ込み水温は低い。

島に行くには、ナンム市シルバーウェイのやや北東、カルティラ・ドックにあるピア63（第63埠頭）から、国立公園局と契約しているダイモス・クルーズLLC社の運航する魔法絨毯に乗る。魔法絨毯は毎日午前9時から30分ごとに出発しており、同社の遠杖店で事前にチケットを購入することができる。魔法絨毯は島の船着き場（ドック）に着き、そこから最下層の刑務所棟までの道のりは約30キロメートル。なお、島そのものへの入場は無料である。

❚歴史

近隣に移住していた原生魔法生物が食糧を得る為に上陸をしたものの、目立った資源は無くそのまま放置された。

島の所有権はその後各地に渡ったものの、最終的にはナンム湾を測量し、海図を製作する為ウェルドラ・マークロウという帰化ティリンス人に島の所有権が譲渡された記録がある。

しかしウェルドラ魔法使いの晩年、ティリンス王国の決議により、ナンム湾の建造物はティリンス王国に承継されたとの根拠に基づき、島は灯台の建造目的のために取り上げられた。

当時シルバー王脈では大量の魔導銀が発見され前代未聞の魔導資源ラッシュが起こり、ナンムシルバーウェイは多くの船が寄港する重要な地となっていた。その為ナンム湾の各地にはプリセンス島を含む八つの灯台建設が議会にて盛り込まれ、18600年前に島で最初の恒久的建造物となる灯台が完成した。

しかし、現地時間の██月█日21:16分、シルバー王脈にて天然ガスが噴出、当時使用されていた魔導資源採掘機が許容量を超えた熱反応で融解を起こし連鎖反応で各地の採掘箇所でガスの噴出事故が発生する。採掘に使用された坑内の大火災と噴出したガスの総量は近代魔法災害学の計器観測史上世界最大の値となっており、この事故による最終的な死傷者数は3000人に登る。

死亡者の多くは脱出中に坑道内で倒れていたところを救護隊によって発見された。死因はいずれも魔法ガスを大量に吸ったことによる酸欠死、および粉塵による埋没死とみられた。

第五盤下坑道シルバー王脈から約100メートル手前に崩落現場があり、大量の粉塵で坑道がふさがっていたうえ、ガスが走りぬけた痕跡もみられたことから、当初はこの付近が突出現場とみられていたが、魔法省は突出現場を北第五盤下坑道の第一立入ゲート付近と断定。

直下に霊脈を確認した為本災害を危険レベル4とし、箒乗り達を派遣する。

最終的に世界の各地に漏れ出す可能性のあった天然ガスを箒乗りであるシュメラオ・タンムゥが魔法省が認可を降ろした魔法技術を使用し凝縮、確保に成功。

以降も脱走及び民間への被害の規模の甚大さが予測された為、魔法省は凝縮したガスにプリセンス島の管理権限と本確保にて死亡した箒乗りの知的能力を譲渡し、島外への移動を制限する契約を締結した。

現在プリセンス島の所有権は本島の最初の囚人にして看守長のガス性精神体が有しており、島は「魔法社会の敵」である不死近性種の凶悪犯を収容、確保し、場合によっては看守長に献上する施設という役割を担っている。

❚アカザ村

### 中央大使館による渡航危険レベル-2

「ようこそ、太古の息吹集う神域に。旅人達が脚を休める為の土地、地下に下れば俺達の生ける主のお膝元。ここは人間にとっての楽園だ！」

❚概要

アカザ村(アカザむら)はシャンバラ領南西部の渓谷郡境に位置する格子型路村。現地語名はチョウフォ=アカザ(シャンバラ語:de zhùfú=Zhū)。シャンバラ首都では土地の名前から由来するアカザのみをとりアカザ村と呼称されている。

面積は164km2、人口7820人の小さな村。巨大な橋のある観光地として有名である。

最も近い村落まで直線距離2000km余と、周囲にはほとんど村らしい村が存在しない陸の孤島なっている。チョウフォ=アカザとはアカザ系の先住民の言葉で「獣の休む土地」（永眠地とも）を意味する。

❚地理

乾燥した気候で年間降雨量は1,250mmと少なく、村落周辺で得られる穀物や果物は少ない。一方河川に面している為ガルイモ栽培が盛んで、現地住民の主食は主にガルイモをすり潰し乾燥させて粉にし、更に加工を加えた物となっている。

南部鉄道は敷設されていないが、主要道路については舗装されており、特に村の象徴である亀裂大橋は村民や貿易を行う商人達、更に南西にある主要都市や未探索地域へ向かう観光客と魔法使い達に利用されている。

村内にはレストラン、ホテル、魔導スタンド、病院等が揃っているもののディスコや放送局は無く、生活はやや古典的。

❚自然

アカザ村周辺に生息する哺乳類は過酷な環境からか極めて独特な生態系を持つ。

中でも独特であり村の象徴とされている種はヘイ=バイチェン(白くない巨人の意味)と呼ばれるブラックシャンバラギガントであり、この種は国家間では高水準知性保有種を捕食するため害獣指定を受けており、対策室の設立や駆除推奨が行われている。

❚文化

アカザ村では部族の伝統が根強く残っており、観光客の立ち入りが禁止された下層の市街地では女性の人権が完全に無視されている。

資源として有用に使う事を大前提に村の自治体の許可の上で女性を取り扱う事、位置や期日、徴収する金額の上限等様々な制約があるものの、中央都市、主要国家郡に比べ倫理的に非常に後退した村落であるとされている。

こういった主義の下で村が発展した理由の一つに、前述した周辺に生息する哺乳類であるヘイ=バイチェン及びそれを取り巻くアカザ教が挙げられる。

❚宗教

アカザ教はシャンバラ領南西部で産まれた多神教であり、現地に生息する哺乳類であるヘイ=バイチェンを信仰対象としている。

ヘイ=バイチェンは高水準知性保有種を捕食した際のみ高純度の魔力資源を排泄する為、村は捕獲した該当生物を奉りながら村内で産まれた幼児のうちの60%を飼料として使用し、魔力資源を主な特産とした貿易経済を行っている。

然し、該当生物の排泄する魔力資源は人体に有害なウイルスや細菌が極めて多い頻度で含まれる為、貿易を行った組織や国家は適切な取扱いの行えない土地によっては感染症による衰退がおこる。

アカザ村の第三下層部では飼料とする為の幼児を物々交換で取引する為の市場が存在しているが、観光客等は立ち入りが禁止されており、無理に立ち入った外部の存在は誘拐され飼料や資源として扱われるようになる。