朽葉色
ふみその礼
第1話 朽葉色
手の中に あるみ色の卵を握ってみる
空が渇いていくのを感じる
心をここに 閉じ込めることを
覚えてしまったから
てつじょうもうという言葉は長すぎる
わたしの周りにあるそれは
“愛”と呼んでくれればいい
誰も見ていなくても
君のひとみは
そお覚えてられることだけ
たいせつに持っていたよ
じかんはいち日で終わる
あしたになった
そこにいるのは
誰?
いた跡だけが
きれいに残る
手紙はいつも
未来から今に届く
やっぱりそう思っていたんだね
誰にもたしかめられない
じんせいはやさしいきょうかいか
だれがきらっても
それでいい
まゆの薄いひとみ
微笑んでいると信じたい
それがわたしが
ここに残す影
朽葉色 ふみその礼 @kazefuki7ketu
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます