アイドリングオフ

アイドルを辞めた林田都は、一人暮らしの兄、林田海都の元でぐーたらと過ごす毎日。
作曲家の兄も、在宅ワークが殆どで防音室からあまり出てこない。
しかし、ある日突然兄は「カラオケに行こう」と、妹を誘い家から連れ出した。

カラオケスタジオには、オフ会主催のコミュ症幹事、男の娘、日本語を話す西洋人等愉快な兄の仲間たちが集まり和気藹々と催される。

都が歌う出番。イントロが流れると、パリピでＤＪなＭＣを、いきなりブチかます兄。
家とオフ会とで、テンションに差があり過ぎるが故に、驚きのあまり暫く口ぽかんとあんぐりな都。

歌い終わった都に、歓声と拍手が巻き起こる。歌っている最中も煩かったが、更に騒がしく「姫コール」と「アンコール」が巻き起こった。

アイドル都、再出発の前に新たなファンが少し着いたのであった。