第51話
二人で、歩いて進むことにした。
私達の少し前を先導するように、4匹の狼達が進んでいる。
岩場の狭い隙間をくぐったりして、馬に乗ったままでは進めない場所も多くなっていった。
暫く進むと真っ直ぐ伸びた木が2本並んで立っている場所に来た。
その木の真ん中を通りすぎると、空気が変わった。
清々しい空気だが、威厳に満ちた重さが感じられる。
でも、ほんの少しだけ、源の木の香りがしている。
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