第52話

先導していた狼達が、足を止め、その場に伏せた。


茶色っぽい狼スイが、私達の方を振り返り、「伏せろ」と言っているように頭を下げてみせる。


サラ「伏せは、無理だけど」


ディーンと二人で、傅いた。



岩場の奥、大きな岩が動いたと思ったら、こちらに近づいてくる。


その大きな影は、大狼のモセだ。


モセ「よく来ましたね」


サラ「はじめまして、いのちの森から来ました、サラです。」


ディーン「俺は、街から来たディーンです。はじめまして」

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