第13話手を
三回目に会った時に手を繋いだ。線路沿いにあるベンチに座って手を俺が差し出したら由美は手を繋いでくれた。感動だった。
「浮気は、しないでね。」
「しないよ。」
お互い笑顔になった。それから意外にも大人の関係になるのは早かった。ガードが堅そうな由美にしては超意外だった。最初はカラオケでハグしてキスをした。そしてホテル。それからは二人はエロエロ人間になって夢中でお互いを求め合った。俺の一人暮らしの部屋でもした。41歳という年齢を忘れるぐらい青かった。
俺は、仕事で出世したが現場が良かったので辞めて弁当屋に勤め始めた。由美も応援してくれた。初めて由美の子供に会う事になった。河川敷で待ち合わせした。由美と亮は親子というより友達みたいな関係だった。キャチボールを黙々とした。由美は後からスゴい緊張したと吐露していた。亮は子供らしさも大人らしさも兼ね備えた中学生だった。俺は、不思議と自然体でいれた。中華料理店に入って昼ご飯を食べて二人と駅で別れた。純粋に楽しかった。
その後に自分の闇に気がつくのはこの時は考えもしなかった。キッカケは単純に今の自分では二人と一緒に住んだり再婚出来ないと思ってしまったからである。俺は、勝手に追い詰められて勝手にODをした。そして由美にメールした。
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