第12話メール

俺は、由美に一目惚れに近い好きを感じた。会ってから二日後に『もし、良かったら俺と付き合って下さい。』と送った。凶と出るか吉と出るかは分からなかった。『え?早くない?』とメールが返って来た。『そうだよね。また会える?』『会えるよ。』俺は答えを聞きたかったが由美の気持ちを待つ事に決めた。


二回目、由美は変わらず話しやすかったが俺は緊張していた。ライスをファミレスで頼み忘れた。


「ライス追加注文したら?」


「いや、良いよ。」


ほとんどハンバーグの味はしなかった。散歩して公園のベンチに二人で座った。


「もし、わたしが断わったら、もう会えない?」


「うん。諦める。」


由美は、うーっといった苦悶の表情をした。迷ってる?可能性あるのかな?俺は必死に由美の表情から答えを推理していた。答えを焦るな!由美の自由意志があってこそのお付き合いだ。13年間も恋愛を封印してきたんだ。当たり前だ。迷うのは。由美をバーみたいな場所に誘った。俺は黒ビールを5杯飲んだ。由美は一杯だけ。由美の答えは聞けなかった。帰りがけに何故か握手をして別れた。


それから何日間か、経過してOKを貰えた。俺は嬉しかった。やっと出会えた。大切に出来る人に。『会えないのは嫌だし、会った時から気になってたし。』とメールが来た。

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