第2話 侵入者
午前二時、関東電力供給センター。
異常を知らせる警報は鳴っていなかった。だが、柊の直感が告げていた——ここに“何か”がいる。
ゼロセクションの部隊が警備網を解除し、施設内へと進む。結城が手にした特殊端末が周囲の電子機器を制御し、監視カメラを一時的に停止させた。
「第三制御室を確認する」
柊が扉を押し開けると、室内はもぬけの殻だった。しかし、端末が示す信号はここから発信されている。
「何かがあるはずだ……」
結城が床下のパネルを剥がすと、そこに小型のデータリレー装置が仕掛けられていた。
「これを使って外部に情報を送信しているのね」
彼女が解析を始めたその瞬間、背後のドアが音もなく開いた。
「動くな」
低い声と共に、銃口が柊に向けられる。
ゼロセクション2 来々 @Juen
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