Breathe
灰色の教室を見つけて入ってきたのは、気が利かないね
天使だって悪魔だって、僕を非常識に殺すための概念でしかないのさ
人々の視線が怖い
何を言われるのか分からない
リアルも仮想も全部全部
燃やし尽くして何も残らなければいいのにな
ねえ、君は
花束に託した涙が分からないんですか
ねえ、僕は
写真に収められた算数を虜にするんですか
どちらが先に言ったかなんて
どうでもいいだろう、分かっているけど
描かれなかった未来だけを
切望することしか出来ないんだ...
ああ、In this world where I can't breathe.
息をするのが悪いことなんだ
そんな思考ばかりが僕を捉えて離さない
ああ、In this world, I loved you.
唯一の希望と勘違いをして君との共生を
夢に見る
消えたいなんて嘘を、死にたいなんて本当を
藍色の電車に乗せて遥か遠くまで
連れて行ってくれよ、雨が降る前に
死にたいなんて望みを、生きたいなんて...
そんな綺麗な小瓶に入れて放置した
ヒビ割れたスマホの画面みたいな色を
探しているんだ
ねえ、僕と
壁紙に貼って取れない愛を奪って逃げよう
ねえ、君は
僕の決断だって信じられないって泣くのかい
あちらが経てば、こちらは経たず
皆から置き去りにされてしまった
意味の無い逃避行って分かってるけど
どうしようもないんだ
ああ、In this world where I can't breathe.
息苦しさだけが灰色の世界に色を付ける
椅子に立て掛けられた感情の意図
ああ、In this world, I loved you.
それぞれの興味が向かう方に
僕らは戯言を呟いて愛を誓うけど
上手くいったことなんて、ないんだ
白い世界に斑な文字が浮かぶ
君からの電話を待ち続けて
君からのメッセージを待ち続けて
着信拒否が僕の息を殺す
ああ、In this world where I can't breathe.
寂しさが心を支配して
社会の渦に飲まれる僕を眺める
ああ、In this world, I loved you.
君だけが僕を愛してくれれば、それでいい
それで良かったのに、今宵もまた
絡み付いて離れない孤独な感情と一人で
眠りにつく...
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ポエジー【れるく】 神楽鳴&青色矮星 @Meikagura
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