腹痛
電車に揺られて涙を拭う
慣れた腹痛なら、お手の物さ
窓越しには、朝焼けの空
君が言うほどには綺麗じゃない
僕は、きっと構造的には欠陥品
感受性が強いことが正義なのかい?
生まれた時から白紙のままの
人生の設計図だろうか
遠く、遠く、流れてく
灰色の雲を追い越して
つまらない今日を捨てたなら
君との未来も諦められるかい?
どこへ、どこへ、消えていく
明日の心象、すぐ側に
橙の部屋を飲み込んで
星空に誓いを立ててくれ
また1人きり、痛みに耐えて
部屋に飾った薬箱
常に携帯してる病気癖なら
地球の核に沈んでしまえばいいのに
僕は、きっと誰かの模造品
拙い羞恥に耐えかねて
明日を呼んだ心詰まりも
焼き付いた恐れに変わってしまう
心に抱いた、お月様
茜色に染る防波堤を見ていた
交差する時間は混ぜ合わせ
独りぼっちの
嗚呼、泣いてはないけど切ないよ
君の心が呼ぶ風景、分からなくて
溢れ落ちない様に縋るから
また、僕は銀河行きの列車に乗って
やっと、やっと、探してた
吊革に掴まれる自由を
街の明かりだけで満たされる
部屋の片隅に蹲るけど
ずっと、ずっと、流れてた
微かな愛情、君の傍で
いつまでも冷めない為に誓う
定まらない心の空白を埋めて
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