金木犀の星

有限の時間がさし迫る

虚しさもついに愛しくなった

いっそ、このまま金木犀になる

かけがえのない人達なんて

僕の中にしか存在しないから


通りすがりの不公平と

明日のニュースで悲しくなった

誰も知らない夢に生きる

僕は部屋に閉じこもる


ああ、でもね手紙に写した君を

押し花にして枕元に置くよ

今と過去と黒猫の写真を

そっと隣に寝かしておくよ


遥か金木犀を探し出しても

そんなもので片付けられやしないや

太陽が僕を焼き焦がして

月は僕をナイフで突き刺した


ああ、でもね生きた証を知りたい

夢に隠した大好きな人

よく似た魚も探しておくよ

ガラガラの道路でキスしていよう


ああ、胸に詰まった灰

受動されたいつかの分かれ道

ああ、刹那に恋焦がれる

やっぱりこの世には終わりがくる

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