第14話 多重人格者
かな「ねぇメリー、さきに人格のこと聞くのってタブーだと思う?」
メリー「なんで? 2人ってなんでも話せる仲
じゃないの?」
かな「そうだよね……聞いてみるかー」
メリー「何を聞くの?」
かな「せなん君の事でさきがお父さんと話す時に、人格が変わってた事」
メリー「へぇ。聞いてみたら」
かな「そうする」
週末
いつもの広場にて
さきに人格のこと聞いたら、見せてあげるって言われたけど。見せるって何だろう。
さき「おまたせ〜」
かな「……」
さき「どうしたの?」
かな「今のさきはさきなのか」
さき「あはは。たしかに、こっそり入れ替わってたら気づかないね。今日はその事を言いに来たんだよ」
かな「どういうこと?」
さき「まあ見てなって」
説明が少なすぎる!人格交代って見ててわかるものなの?分からないけど、さきは見てたら分かるって言ってたもんな。
考えてたら、足元から花や葉っぱが私の周りをぐるぐると回りだした。
なにこれ。さきのアーツ?なんでこんなことするの?外が全く見えないし、出られない。
1分ほど経った頃、回っていた葉っぱたちが突然飛び散るように消えた。
さきの方を見て怒ろうと思ったら、さきではない人が立っていた。
ポニーテールで暗い表情をしている。……誰だろう。あ、こっちを向いた。
???「初めまして。私は″あすか″といいます」
かな「初めまして。私はかなっていいます」
あすか「知ってます。私はさきの人格の1人です。普通に接してくれたら大丈夫です」
人格が入れ替わったんだ。私の事知ってるんだ、さきが話したのかな。ん?でも体はひとつだよね。
かな「えっと、敬語じゃなくていいよ。同い年だし」
あすか「……私は16歳。」
かな「ええ!人格って年齢が違うの!?」
あすか「私達も一人の人間だから」
かな「そうですよね、はは……」
あすか「敬語使わなくていいって言ったんだからあなたも使わなくていいよ」
かな「ありがとう」
全っ然さきと違う!本当に初めて会った人と話しているみたい。人格が変わったらここまで違うなんて。声も違うような…。姿も変わってるし。ん?
かな「人格が変わったら姿も変わるんですか?」
あすか「そんなわけないでしょう。これはアーツの力」
かな「あすかちゃんのアーツの力?」
あすか「いいや、私じゃない人。丸と香りのアーツは姿を変えられるから」
かな「そうなんだ。あすかちゃんは何のアーツ?」
あすか「私はバラと呪いと風と音のアーツク。
1番得意なのは、」
そう言いかけて、あすかちゃんは左目の下を指さした。
あすか「バラのアーツ」
言ったのと同時に、指さしたところにバラの模様が浮き出してきた。
あすか「これからは人格交代する時に、姿とこの模様が変わるから、それで判断しろってさきが言ってた」
そうか!だから見たら分かるんだ。アーツめっちゃ便利じゃん。
あすか「それと、人格交代する時は寝たような感じになってしまって恥ずかしいから、隠すけど許してってさきが言ってた」
かな「分かった」
だから葉っぱでぐるぐる巻きにされたのか。言ってくれたら目をつぶったのに。
目をつぶろうかって言いかけたとき、あすかちゃんは既にアーツを使っていたらしく、私は
いばらのおりに閉じ込められた(おりというか、またぐるぐる巻きにされた。)
視界が開けたと思ったら今度は男の子が立っていた。
???「や、俺はじん。14歳だから同い年だ。クラスメイトだと思って接してくれ」
かな「うん。よろしくね」
今度は男の子か。髪を1本結びにしていて、前髪はセンター分けになっている。目の下の模様は…あれ、ない?
かな「目の下の模様は?」
じん「ああ、今から描くから待って。俺のアーツはまると呪いで、1番は」
左目に丸のような、変な模様がでてきた。
じん「呪いだ」
呪いの模様…。なんか分かりにくい。
じん「まると呪いのアーツは密接な関係にあるから、俺の模様はふたつが混じってるんだ」
かな「そうなんだ。分かりにくい模様だと思った」
じん「はは、そうだな。お前、あすかに会ったか?」
かな「うん。会ったよ」
じん「気をつけろ。あいつめっちゃ強いんだ。バラと風のアーツを持ってるからな」
かな「それがなんで強いの?」
じん「お前アーツの強さ知らねーの?バラと白のアーツを持ってるやつは特別強くてヤバい奴。そんで風と雲も強い。強いのふたつ持ってんだ、そんでなくても怖いやつなのに」
かな「怖いって、たしかに暗い雰囲気ではあったけど」
じん「まあそのうち分かる。俺はこれで」
かな「待って!私、目をつぶっとくから……」
言いかけた時、めまいを感じた。景色がぐわんぐわんしている。何これ、酔いそう。周りの景色がよく見えない…。
なんでみんな交代する時にアーツで視界を遮るの…?ちょっと乱暴……。
あとがき
あと2人、フレアとしほちゃんも楽しんでください!
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