第2話「人間じゃないかもしれない勇者」
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補足:第一話で魔王に道を教えてもらった後、そのまま街の方に来た、亜空間収納の中に村人をまとめて収納して助けながらね。
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う〜ん、やばい
何がやばいかって?あの時村人達を全員助けたん後に再生とか蘇生もして、一時的な住居として亜空間収納(生物収納可)の能力とか、惜しみなく使ってたんだよね。
もちろん生活設備もしっかりとさせたよ、無限の水源、無制限の食料、衣服の提供、一人一人、一家族に家も与えてたんだよ。
その時に…なぜか知らないけど勇者が亜空間をぶっ壊しかけちゃったのよ。
これは憶測なんだけど、勇者の証かなんかが「勇者が密閉空間に閉じ込められた!」みたいになっちゃって、この空間を壊そうとした〜、みたいな?(多分だけど)
それのせいでただでさえ弱体化してるってのにごっそりと魔力やらなんやらを持っていかれちゃって…
それがもう起きないように今はとりあえず勇者の力を八割くらい封じてるんだけどね。
それでも十分な対策とはいえず…
「おぎゃあ!おぎゃあ!キャッ!キャッ!キャッ!」
生まれたばかりの赤ん坊(モンスター)はそこら中でこの空間の破壊を試みようとしてくるんだよね〜…
「う〜んどうするべきか…」
「お嬢ちゃん、何かあったのかい?」
そうそう今は買い物に来ていたんだった…
そうこうしてる今も亜空間破壊を試みるモンスター(赤ん坊)がいるせいでどうしてもそっちに意識を持ってかれちゃうんだよね。
「あ、ごめんなさい、少し考え事を…」
「別にこんな店誰も来やしねぇからいくらでもいてもらって構わねぇが…先にお会計だけでも済ましたらどうだ?」
「分かった、ちょっとまってね…1060サナって言ったっけ?」
「ああ、1060サナぴったりだな。まいどあり」
サナとはこの世界の通貨だ、ちなみに円とサナの価値は同じらしい。どうやってお金を手にしたのかって?
金を生成して適当なとこに売りつけた…
まぁそんなことはどうでもいいんだよ、今私がすべきことは…
「このモンスター(勇者)をどうするかだよなぁ」
もはや人とは思えない力を持った赤ん坊、これを一体どうすれば良いのか…勇者の両親はもうノイローゼ気味だし…
「私がやるしか無いのかなぁ…」
…あ
そういえばこの世界竜がいるんだっけ、そして今この世界の竜は出産を終えた頃のはずだ。つまりは子育て…卵の守護の期間に入るはず…もしそこで勇者の面倒を見てもらえれば…
更に言うと竜は魔王にも匹敵する実力を持っているという…(これらの知識の元→さっきの店の店主)
いいこと思いついちゃった♪
まぁまだ後でいいか 、とりあえず今日は情報集めだ、この国にどんな娯楽があるのかのね
…………つまらん。
映画もない、ゲームもない、菓子は貴族が独占し、甘い飲み物は果実を搾ったものだけ。
…この世界滅ぼすか?
おおっと危ない危ない、勇者の印が悪心に反応して危うく亜空間を消し飛ばすところだったよ…
…予定変更、早急にドラゴンの巣へと向かう
さっさとドラゴンにこの勇者(モンスター)の生贄…このモンスター(勇者)の面倒を見てもらおう!
魔王side
「こりゃ…どうなってんだ?」
焼けた村…勇者の生まれた村、そこを俺たちは攻撃した…のだが。
「まさか勇者どころか村人の死体すら見つからないとは…」
先程の少女に出会う前までは人の悲鳴や泣き声が聞こえていたが…
あの少女は一体何者だ?
「魔王様」
「どうした?」
「これからどうするおつもりですか?」
「うーん…正直どうしょうもないよなぁ、勇者は行方をくらまして村人すらもいない…」
あの少女を追いかけるべきか…?
いや…一度帰還し勇者とあの少女の魔力を探ってみるか…
おそらく少女が使ったのは転移魔法が何かだろう…魔力の動きは一切確認できなかったがそれ以外あり得ない…
もしそうなら一度にあの人数を転移できるとんでもない化け物だ、今深追いするのは危険かもしれない…
だがなぜ奴は遺体も回収したのだ…?
「帰還するぞ」
「了解いたしました」
➖️➖️➖️➖️➖️➖️あとがき➖️➖️➖️➖️➖️➖️
今回はいかがだったでしょうか!
魔王さんはとても慎重な性格だったようです!憶測や推測だけで全て決めていましたね
あと…今回のは個人的にはあまり出来が良いとは言えないんですよね…
なんかこう…展開が早くなっちゃってる、みたいな?
そこら辺もしっかり改善していきたいと思います!
今回は初めて神さんの心の中を入れてみました!これからも精進して頑張っていきたいと思います!ここまで読んでいただきありがとうございました!
色々修正を行いました…特に物語とは関係ないのでご安心を。
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