現実が、理屈を覆いつくす

 幽霊や妖精など、超科学的なものに懐疑的な主人公は、小指をぶつけるというごく普遍的な悩みを抱えていた。

 そんな現実主義的な主人公が小指をただ引っ張るという、愛嬌のあるいたずらを妖精から受けていることを知る。妖精という超科学と現実とが交錯し、主人公の世界は揺らぎ始める。

 
 箪笥に小指をぶつけるというあるあるネタから、主人公の幽霊や妖精に対する考え、そしてそれが妖精との出会いによって変化していく、という流れが非常にきれいで夢中で読んでしまいました!

 

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