第4話俺、誘拐される
「…………朝か………水」
俺は窓から差してくる朝日に起こされて目を覚ました。
毛布とも言えないような布を身に包んだままテレビをつけてボッーとしていた。
『〜〜昨夜未明何者かに盗まれていたレインボーダイアモンドが美術館に返されていました!
容疑者であった八伝手内氏は昨日はずっと留置所にいたのでアリバイが証明され、窃盗罪が消えて不法侵入だけになりました。他にも〜〜』
「……あれ?確かレイダイ盗んだのが八伝手内氏で、昨日の夜レイダイが帰ってきてて、でも八伝手内氏のアリバイは証明されてて……」
寝起きでまだ脳が働いてないのか諦めて二度寝に入ろうとした時だった。
『〜〜速報です!今防犯カメラの映像が警察から公開されました!その映像にはなんと今回の犯人らしき人影がマントに身を包んでレイダイを返してあるのが見受けられます。しかし、鑑識によると指紋や頭髪などの証拠が一つとしてなく、正に立つ鳥跡を濁さず、だったと、そして今回の事件〜〜』
「……どうしよ…目ぇ覚めちゃったじゃん。」
その日また学校を遅刻した。
登校中
直登は今日は2限からなので一緒に登校していた。
「お前また遅刻とかどうしたんだよー。
いい加減酒やめろよー、健康に悪いと思いまーす!」
結構な棒読みで訴えかけてくる直登を横目にテキトーにあしらう。
「俺の血管には酒が流れてるから無理ー。」
その瞬間
キキッーー!!
車のブレーキ音と共に中から知らない大男が出て来て、慣れた手付きで俺を攫ってった。
「…………は?……あ、おいちょっと待てって!ちょっ、待てよ!?」
流石に突然のことすぎて、これには直登もついて行けず、待てよと言った時にはもう俺が乗った車は発進していた。
その頃俺は催眠ガス的なので眠らされていた。
俺は誘拐された。単位どうしよ…
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます