2 ミュージシャンの重大な命題

 最初のお話は、特に意気込みもなくメモ程度の気持ちでアップしました。なので誰かに読んでいただき、あまつさえ星までも頂けるとは思っておらず、ビビりまくりました。


このまま調子に乗って赤裸々に過去を書き連ねていくと、僕の恥の塊の「黒歴史エッセイ」になりそうです。


しかし、それはいくらなんでも、ネットの世界に浮かんだ僕の墓標になりそうと言うか……僕が恥ずかしくて死んでしまうので……このエッセイでは、「ジャズに纏わる諸々」について語ろうと思います。みなさま、よろしくお願いします。



 今回はたぶん、皆さんが最も興味があるであろう……「ジャズドラマーしているとモテるのか?」について語ろうと思います。


これについてははっきりと断言しますが……モテません。正確には「環境による」という注釈が入りますが……。


 実はこの種の質問はよく受けます。


「20代の頃ジャズドラマーでした」「モテたでしょう?」というやりとりは、僕にとってはバーガーチェーンのポテトフライぐらいの定番のセットです。もちろんハッピーでは無いです。


 この「モテない」という事に対する理由は明確で、「同世代と出会い難くなる」からです。


特に僕のように、年上の人(さらには20歳以上も離れている人)ばかりのジャズバーに飛び込んだ人種は、恋愛から一気に遠のきます。なにせ同世代との出会いが無いのですから、恋愛の始まりようがありません。


 次に、「練習のし過ぎで外に出ないから」という理由もあります。ジャズのトップミュージシャンともなるとアスリートレベルで楽器を練習しますが……それに憧れてジャズドラマーをしていた僕も、遊ぶ時間よりも練習時間を優先していましたので、まさしく「楽器が恋人」でした。


友達に「スノボに行こうよ」とか「キャンプ行こうよ」とか言われても、「指を怪我して楽器できなくなったら困るから」みたいな理由で、秒で拒否してました。


「モテない」っていうか……青春男子として問題ある気すらしますね。


 以上、「ジャズドラマーはモテるかどうか?」という命題に対して、自分の経験に根差した所感を述べました。


モテたいのなら、その時代に流行っている音楽ジャンルを演奏しましょう。それはこの世の不変の定理なんです。残念ですが。

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