第3話
警察や救急車が到着するまで、青木は真衣と、もう一人の女に声をかけに行った。
「今、警察と救急車呼んだから」
真衣は、顔を上げ、涙をぬぐうと、
「ありがとう・・・頼りになるのね・・・」
と言い、無理して笑った。
『さすがに普段からしっかりしている真衣は、他の奴らとは違うな・・・』
青木は、そんなことをぼんやりと考えながら、真衣の頭にポンと手を置いた。
もう一人の女は顔を上げようとすらしなかった。
幸い、事情聴取はすんなりと終了した。
なにしろ、青木と中島、それに真衣の三人以外は完全に錯乱状態で、聴取どころではなかったし、誰がどう見ても、その死体は、自殺で、しかもかなりの時間が経過したものであったからだ。
もっとも、警察からは、危険だから変な遊びはもうやめるようにと、厳重に注意されたのだが。
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