第13話
「こわ…い?」
アルコールのせいでぼうっとする中
一生懸命頭を回す。
私はこれからこの男に、なにをされるのか。
男は左側のベールを押しやると、襟元を下げる。
ふと気づく
お店で顔を見たときこの男の瞳、赤かった?
違った気がする。
コンタクトなんてつける暇があっただろうか?
急に恐怖に襲われる。
「…私、何されるの?」
脳内の呟きは声に出ていたらしく。
「何も考えるな」
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