第7話

中に入り荷物を預かってもらう。


「よく来るの?」


「いや、3回目かな。友達が常連なの。あっ!」


どうやら知り合いを見つけたらしく彼女は後でねと言って去って行った。




「えっと…私来なくてもよかったんじゃない?」


独り言を呟きながらお店を見回す。



きっと普段はもう少し席数も多いだろう空間は立ち飲み仕様でテーブル数台に軽食が置いてある。



「これ、どうぞ。アルコールがよかったらあっちにあるんで」


猫耳をつけた店員さんが渡してくれた飲み物を受け取る。


お礼を言うとキョロキョロしていた私を見ていたのか、微笑んでカウンターあいてますよと教えてくれた。


友達と言ってもいいのか微妙な彼女にほったらかされた私はカウンターの隅に座った。

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